【浦添市】市指定文化財 内間の獅子舞。勢理客、仲西と協力して継承者育成に尽力。第2回 獅子舞フェスティバル開催予定も!

先日は内間地区の手作り鯉のぼり祭りの事に触れましたが、可愛らしい沢山の鯉のぼりをご覧になりましたか?

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2025年5月3日(土)に、内間西公園で内間手作り鯉のぼり祭りが開かれます。内間西橋から安謝川をのぞくと、沢山 …

その内間地区は、浦添地域で3カ所しか現存しない獅子舞の文化を継承している地区でもあります。内間をはじめ、勢理客、仲西の獅子舞は市指定文化財になっています。(勢理客は国選択無形文化財でもあります。)

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内間公民館 提供画像

内間公民館に伺った際に、自治会長の安里さんにお話しを聞く事ができました。「この辺りは以前は稲作のための水田だったんです。農村地帯の文化として、旧暦八月十五日に十五夜祭りがあります。今は残っていませんが、昔は綱引きもありました。」と安里さん。

uchima kouminkan満月の夜、地域の厄払い・五穀豊穣・子孫繁栄を願って行われる内間伝統の獅子舞は、400年ほど前、琉球王国時代に内間グスクを中心に勢力を築いた人物、茶貫軒丸(チャヌチヌチマル)によって伝えられたとされています。

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内間公民館提供画像 過去の祭りの様子

「内間の獅子舞は7つの演目があり、演目ごとに動きが全然違うので、それぞれきまったペアで演舞します。」現在は5,6人の演者がいるそうです。内間公民館沖縄では、ムラの守り神として大切にされている獅子。内間の獅子は公民館に大切に保管されていますが、今回安里さんの案内で、本(神)獅子を拝見させてもらいました! まずは頭を下げ、手を合わせてご挨拶。uchima shishi安里さんは「木製だから、虫食いなどのダメージを受けます。作り直してこの本獅子は3代目です。」と教えてくれました。とても威厳があり同時にチャーミングな表情です。後で知りましたが、内間の獅子は雌だそうです!uchima shishiちなみに頭の「王」という文字は沖縄の獅子によく見られますが、獅子が村の守護神「獅子加那志(シーシガナシ)」と崇められていることを表しています。※加那志は方言で敬意を表す言葉「様」の意。uchima shishi今まではそれぞれの地区で同じ日(旧暦八月十五日)にお祭りがあるので、お互いの獅子舞演舞を見る機会はなかったそう。そんな中、3つの保存会が直面している継承者不足を解決するために、3つの地区が協力することに。去年第1回獅子舞フェスティバルを開催した様子はローカルニュースにも特集でとりあげられていました。この時に初めて他の地区の演舞を観ることができたらしいですよ!内間公民館ムラの伝統を守り、若い人たちに伝えていくイベント。今年は内間地区が中心となって第2回 獅子舞フェスティバルを開催予定らしいので、詳しい情報がわかり次第こちらでもお知らせしたいと思います!uchima kouminkan

内間地区 自治会長の安里さん、取材や撮影、画像提供のご協力ありがとうございました!

内間の獅子舞の特色は雌(めす)獅子であること、芸が細かいこと、勇壮な演技であることなどがあげられます。
 演舞の種類としては「ボークーヤー」「シラングィー」「マーイクーヤー」「サールー小」「ケーヤー小」「カジシャー」「ザーミーメー」等の七種が演じられています。
 棒は獅子舞と同じころ発祥したといわれ、三尺棒と六尺棒があり、演舞の種類には一人棒、組棒、巻き棒等があります。
 組棒には三人棒、棒と素手やサイ等の組み合せがあり、「合戦棒(カッシンボー)」とも呼ばれています。
 獅子舞と棒は旧暦の八月十五日にむらの厄払いと五穀豊穣・子孫繁栄を祈って行なわれています。
 <案内板より引用> 
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