【宜野湾市】宜野湾市の市指定史跡、「野嵩スディバナビラ石畳道」が沖縄県史跡に指定されました。護佐丸・阿麻和利の乱にまつわるストーリーも。
宜野湾市の市指定史跡、「野嵩スディバナビラ石畳道」が2025年6月27日付けで沖縄県史跡に指定されました。
それに伴い、パネル展が市の博物館で開催されています。最終日は2025年9月28日(日)まで。
・「スディバナビラ(袖離れ坂)」の名称は琉球の歴史を語る上でたびたび出てくる「護佐丸・阿麻和利の乱(1458 年)」で敗れた護佐丸の妻子がこの道を通って逃げる際に、追手の放った矢が妻の袖を引き裂いたとの故事に由来します。
・近世琉球期に整備された宿道、琉球王府の公道で、宜野湾間切と中城間切(現在の宜野湾市と中城)を繋ぐ一部。戦後まで利用されていたが 1970 年代以降からは利用者が減り、道の東側は、平成元年には宜野湾市指定史跡となりました。その後失われたと思われていた西側が発掘調査によって良好に残存していることが判明。
・この石畳道は、西へ行くにつれて勾配がきつくなる斜面地に造られている。比較的勾配の緩い東側は道が真っ直ぐ伸び、勾配のきつい西側は蛇行し敷石も比較的大きく突出しているという違いがあり、当時の土木技術を解明していくうえで非常に重要な遺跡である。 沖縄県ホームページ参照
一見雑草にまみれた細道ですが(実際に筆者の知人は子供のころ、遊び場へ向かう近道で利用していたそうですよ)、そんないつもの道も、歴史的背景を知るとロマンを感じます。空想を膨らませて史跡めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
この季節は野草も元気に成長するため、石畳は草に覆われていました。雨降りや湿気の多い日は滑りやすいので通るときは気を付けてください。草刈り後の石畳の画像は宜野湾市観光振興協会のホームページで確認できます。
帰りに公民館に寄ってみたところ、ちょうど村の伝統行事、「野嵩ちなひちもうい大会」(ちなひちもうい→綱引き、踊り)の日で、区民の方が舞台の設置や綱引きの縄の準備などをされていました。
野嵩には文化遺産が各所にあり、歴史文化遺産マップで紹介されています。

野嵩1区の野嵩ちなひちもい大会の出演者
野嵩スディバナビラ石畳道はこちら↓





