【浦添市】「クラフト館」が手がける手漉きの琉球和紙の品々や、選りすぐりのうちなーむんが見つかります!浦添市美術館のミュージアムショップ
浦添市美術館のミュージアムショップは、エントランスから入って左手奥にあります。
美術館のテーマでもある琉球漆器の商品をはじめ、サンシン、琉球張子の玩具、紅型のフレームや小物、やちむん(陶芸)や沖縄関連の書籍など、選りすぐりのうちなーむん(沖縄のモノ)が揃っています。

漆のボールペン

琉球張子

紅型のフレーム

やちむん
その中に、「琉球和紙」の商品を見つけました。命名札や婚姻届、メッセージカードなど色々な商品がならんでいます。
手がけているのは那覇市首里に工房とショップがある「クラフト館」。沖縄の植物を原料に用いて、一から手作業で紙漉きをしています。
沖縄ではあまり馴染みのない和紙ですが、琉球王朝時代には那覇市首里に王府専属の紙漉場がありました。当時は公文書用の公用紙として使用されていた琉球和紙ですが、その文化は衰退した後、1970年代後半に復活を遂げて今に至ります。現在手漉きで琉球和紙を制作している工房はごくわずかです。

左から 芭蕉・青雁皮・芭蕉
筆者がクラフト館を訪ねた際に、オーナーの金嶺さんが芭蕉や青雁皮から作られた紙を見せてくれました。それぞれの個性が際立ち、手漉きならではの温かみを感じます。同じ植物を使っていても、仕上がりの色や厚み、繊維が生み出す表情などが違っていて興味深いですね。

画像提供 クラフト館
原料の植物の皮を剥いで、蒸して炊いて、たたくとこのような状態に↑

画像提供 クラフト館
紙漉きの後、板の上で乾燥させる作業↑
昨今のデジタル化に伴い、時代はペーパーレスの傾向ですが、「賞状などはずっと大切に飾るものですので、琉球和紙を是非使ってほしいです」とオーナーの金嶺さん。

芭蕉紙に紅型柄をあしらった賞状用紙 画像提供 クラフト館
「手間ひまをかけた」琉球和紙から伝わる自然の温もりと存在感になんだか心が癒されます。

琉球和紙のメモ帳

刺繍をあしらったミニノート

琉球和紙に紅型柄をプリントしたオーダー品。琉歌を載せています。
大切に取っておきたい記録を残すツールとして、または日常使いの手帳や雑貨をはじめ、ペーパークラフトの材料としても利用できる琉球和紙のお求めは、那覇市首里の “クラフト館”、冒頭に紹介した浦添市美術館の “ミュージアムショップ” の他、沖縄県立博物館・美術館のショップ “ゆいむい”でも一部商品を販売しています。
※クラフト館のインスタグラムによりますと、2025年11月3日(月・祝)に開催される“首里城復興祭” “琉球王朝祭り首里”に出展されるそうです!
古(いにしえ)より受け継がれている工芸品には、歴史的背景や沖縄の風土が反映されていて、見て、触れる度に新しい発見があります。“うちなーむん”ってどんなものがあるのかな?と興味が湧いた方は、美術館や博物館のショップに足を運んではいかがでしょうか? 
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